お客様や社会から求められ続ける
「新しい百貨店の理想形」を目指し、
たゆみない挑戦と進化を
代表取締役社長

江戸時代の創業以来、大丸・松坂屋はこの社是をひたすら守り続けてきました。「お客様や社会への貢献を最優先に考える」という精神は、時代が変わり、そこに生きる人びとが変わっても、私たちの揺るぎないDNAとして受け継がれています。
新型コロナウイルスとの共存が求められる今、最優先するのは「お客様・従業員にとって安全・安心な環境」を作り上げることです。私たちの社是に立ち返ると、今、最も大切な「義」とは、お客様・従業員を守ることだと強く信じています。
一方で、お客様、共生する地域、さらには社会全体が抱える課題に真摯に向き合い、そこに潜む「真のニーズ」を見極めること、そして、これまでにない商品・サービス・体験のご提供を通じて、新たな価値を創り出していくことが、私たちがなすべき「真の貢献」であるという信念も持ち続けています。
コロナ禍によって、人びとのライフスタイルや価値観は一変しました。百貨店の存在意義も大きく変わるはずです。私たち自身が「百貨店を再定義する」という覚悟で変わらなければ、新たな価値を創造することはできません。
私たちは、これまでの価値観、成功体験を勇気をもって断ち切り、新しい生活様式、それに伴い急速に進展するデジタル社会の中で、私たちの立ち位置=存在意義を確立します。
当社グループは、「くらしの『あたらしい幸せ』を発明する。」というグループビジョンを掲げています。まさに今、新しい生活様式の中で生まれた不満、不安を解消するにはどうしたらいいか、「あたらしい幸せ」とは何かを追求することが私たちの使命だと考えます。
もうひとつ大切なのは、お客様に「あたらしい幸せ」をお届けするためには、私たち自身が希望に満ちて笑顔でいなければならないということ。「ビジョンに沿ったことなら、何をやってもいい」という合言葉のもと、新しい発想を取り入れ、失敗を恐れずに挑戦できる、自由闊達な企業風土を築きます。そして、私たち自身が楽しみながら、面白がりながら、百貨店の可能性を突き詰め、新たな挑戦と進化を重ねてまいります。